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2008年07月22日

古き良き時代のブラジルを感じて・・・〜movie from 『THIS IS BOSSA NOVA』

ディス・イズ・ボサノヴァ
ディス・イズ・ボサノヴァ

ボサノヴァ界の重鎮、カルロス・リラ(本作のプロデューサー)がスクリーンで盟友ロベルト・メネスカルとボサノヴァ誕生秘話を語っていく本作。

 彼らが50年代後半の青春時代にタイムトリップしているように、鑑賞しながらこちらも太陽の光と希望に満ち溢れていたボサノバ誕生の地へとタイムトリップ!

 字幕で見るボサノヴァの歌詞は、自然や愛に満ちた言葉がちりばめられていて、その魅力を再発見。

 穏やかな海と爽やかな風を受けて、ギターで奏でるメロディーと独特の歌唱法。
今では癒し系のイメージでカフェでもよく耳にしますが、その歌に込められた思いや、ボサノヴァ誕生後50年以上が経った今、ブラジルが輝いていたあの頃を思い出し、また輝ける日が蘇って欲しいという自国への気持ちが伝わってきます。

 カフェミュージックとしてなくてはならないボサノヴァ、当時の映像をふんだんに取り入れた本作からはその真の姿が見えますよ。


 映画詳細はコチラ
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2008年04月05日

時には理由なんてないこともあるんだ〜movie from 『マイ・ブルーベリー・ナイツ』

マイ・ブルーベリー・ナイツ.jpg

 彼氏の突然の心変わりに納得がいかないエリザベス(ノラ・ジョーズ)。別れるには何か理由があるはずと憤慨する彼女に、カフェのオーナー、ジェレミー(ジュード・ロウ)はこう語りかける。

「必ずしも理由があることばかりじゃない。
例えば、このケーキはあっという間に売れるのに、このブルーベリーパイは全然売れない。そんなことなんだ。」と。

 オープニングから「本当にここはニューヨーク?」と思うぐらい、変わらないカーウァイテイストの映像が登場する本作。

 主人公エリザベスが旅に出て、さまざまなエピソードを紡ぎあげるというロードムービーですが、始まりと帰ってくる場所はこのカフェ。

 時には防犯カメラのように上から店内を見渡すような視線だったり、ガラス越しだったりと、カーウァイ作品を見たことのない人なら新鮮に映るショットも多数登場します。

 音楽面でも、カーウァイ監督の代表作である『花様年華』でここぞ!というときに登場するメロディー『夢二のテーマ』が、ハーモニカバージョンとなって起用されていたり、「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」でもお馴染みのライ・クーダーを起用するなど、聴きどころがたっぷり。

 どこで撮影しても「ウォン・カーウァイ監督らしさ」が出ている作品。ちょっと大人のデートムービーとしてもオススメですよ。 映画詳細はコチラ
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2008年03月17日

ジプシー版『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』は魂に響く〜movie from『ジプシー・キャラバン』

ジプシー・キャラバン.jpg

 みなさんは”ジプシー(ロマ)”と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
フラメンコもジプシーの踊りですし、ルーマニアのジプシーバンドなども映画で見たことがあるのですが、そのルーツがインドであることを初めて知りました。

 この『ジプシー・キャラバン』は、インド、スペイン、ルーマニア、マケドニアの4カ国から5つのバンドが参加して北米で行われたジプシー・キャラバン・ツアーを追いながら、それぞれの国でのバンドメンバーの素顔にも触れる音楽ドキュメンタリー。

 常にしいたげられた歴史を背負いながらも、その苦しみを他の誰かを攻撃することではなく、悲しみや怒りを歌や踊りに込めながら生きてきたロマ族。それぞれの国で、オリジナルな音楽や踊りを作り上げたかのように見えながらも、ツアーを通じてそれぞれの根底に流れるルーツの共通点を見出し、お互いの理解を深めていきます。

 最後の公演ではマハラジャとフラメンコのコラボなど、ステージ場で様々なコラボが展開され、場内も熱狂の渦。

 マケドニアの歌姫、エスマや、世界的にも有名でジョニー・デップ主演の『耳に残るは君の歌声』にも出演したジプシーバンド、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスなど、心揺さぶるミュージシャンたちとの出会いもこの映画ならでは。

 そして、何よりも彼らが集まると楽しい!バスの中でも楽屋でも、自然と音楽が始まって、ただただ楽しいのです。

 人生は音楽と言わんばかりに、持てるすべてを歌や演奏、踊りに込めるジプシー・キャラバン・ツアー。さらりと聞くのもいいですが、生の彼らの姿に触れるいい機会を与えてくれる映画ですね。

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2008年03月05日

チューブの流動食をフレンチのご馳走に変える想像力〜movie from 『潜水服は蝶の夢を見る』

潜水服は蝶の夢を見る.jpg

 元エル誌編集長ジャン=ドミニク・ボビー氏の自伝を『バスキア』、『夜になる前に』と深くその人物像に迫りながらも、独特の映像美でその個性にファンの多いジュリアン・シュナーベル監督が映画化した本作。
 
 華やかな世界で活躍している最中に突然の脳梗塞で左目以外の自由を失ったジャン=ドミニック・ボビーが、まばたきだけで自分の意思を伝え、周りの協力を得て構想していた本を完成させていく様子を驚くべき視点で描いています。

 主人公の目線で描かれるため、こちらもその感覚を体感できるような仕掛け、そしてその映像の美しさと、もう一つ見どころなのは主人公がその想像力で現実に見えるものを違う何かに変えていく場面です。

 例えば首からチューブで入れられる流動食。それをレストランで美人の看護師と一緒にオイスターをたらふくほおばり、心ゆくまで優雅な食事を楽しんでいる風景に変えてしまうのは、ジャンの想像力のなせる技。

「左目の他に、私には想像力と記憶がある。」

 海底で潜水服を着ているような状態の中でも、蝶のように羽ばたける想像力が残されていたジョンの姿は、人間の可能性を再発見させてくれます。

 ずばり、おススメ映画です!



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2008年02月08日

「二番目のお兄さん、元気?最近忙しくて電話できなかったの」〜movie from『ラスト、コーション』

ラストコーション.jpg

1940年代、日本占領下の中国。ワン(タン・ウェイ)は上海の繁華街のカフェに入り、おもむろに電話をかける。

「二番目のお兄さん、元気?最近忙しくて電話できなかったの」

 電話の相手は、ワンが一緒に抗日運動をしてきた同志のクァン(ワン・リーホン)。ついに計画が実行される合図だった・・・

 クラシカルな映像の中で繰り広げられる戦時下での命をかけたスパイ活動。今まで同志を何度となく手にかけてきた標的は、他人を信じることのない冷徹で隙がない男。決して正体がバレてはいけない緊迫感の中で、繰り広げられる物語はワンを思わぬ運命へと導いていきます。

 標的となるイー役のトニー・レオン。隙を見せれば自分が遣られてしまうという過酷な世界で戦う男の孤独さと哀愁がにじみ出た演技は見逃せません。

 公開前から評判になっているシーンはとてもストイックな雰囲気で、両者の体と魂のぶつかり合う姿はまさに極限の愛。

 中国からみた日本の描写という点も、日頃中国映画を見ない方には新鮮に映るかもしれません。

 巨匠アン・リー監督の上質で情熱的な歴史ロマン。
好みが分かれる映画ですが、私はおススメですね。映画詳細はコチラ
ラベル:yuddy
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2008年01月23日

ロンドン一売れないパイの店の起死回生策は・・・movie from 『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

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19世紀のロンドン、貧困に苦しむ庶民には肉を買うことさえできず、肉の入ってないカチカチのパイを売っていたミセスラビットのお店。

 無実の罪で投獄されたベンジャミン・パーカーが、スウィニー・トッドと名前を変え15年ぶりに帰ってきたときに、訪れたのがココでした。

 妻の無残な死を知り、復讐心を募らせるトッドとトッドに恋心を抱いていたミセスラビット。

 復讐しか頭にないトッドに過去を忘れて今を生きようと諭しながらも、皮肉かつ合理的な死体の処理方法を考えつくのです。

 ミートパイも売れに売れ、トッドの腕もますます研ぎ澄まされ、ミセスラビットはこのままトッドと一緒に海辺で優雅な暮らしをすることを夢見るのですが・・・

 売れたあともさることながら、売れるまでの閑散としたお店の描写がまたユニーク(笑)
トッドを久しぶりの客として迎えるミセスラビットのコミカルな歌と、本当にまずそうなパイを作り上げたティム・バートン監督のこだわりに重苦しいストーリーの中で、ふふっと笑えるシーンです。

 亡き妻への愛から復讐に走るトッド、トッドへの愛から結局は殺人の手助けをし、いつかは自分と一緒に暮らせるのではと妄想するミセスラビット。すべては愛からはじまるストーリーなのです。

 ティム・バートン監督が、モノトーンの背景に血の色を浮かび上がらせて描いた本作は、実は一番ピュアで切ない物語なのかもしれませんね。映画詳細はコチラ
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2007年12月13日

新ジャンル!?お散歩ムービー誕生♪〜movie from『転々』

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人気深夜ドラマ『時効警察』シリーズの三木聡×オダギリジョーが新ジャンル映画を誕生させました。ロードムービーならぬ”お散歩ムービー”ともいえるのが、現在劇場公開されている『転々』。

 吉祥寺から霞ヶ関までの散歩につきあうだけで100万円という条件を出された主人公が、元借金とりの男と東京散歩をする羽目になるというストーリーの中には、その道中で出会うちょっと不思議でクスリと笑える人たちとの出会いがあります。昔通った懐かしい食堂、かわらぬ味・・・

 ついには、他人同士が 家族ごっこのようなことをする中で、家族に縁遠かった主人公たちが「これって家族なんだな」とじんわりしてみたり。

 何気ない景色も、歩いてみると全然違う散歩の楽しさが見えるのと同様に、誰もの根底にある家族というものが少し新鮮な輝きをもって見えてくるような、いとおしい気分になれる映画です。

 リラックスして、ちりばめられた小ネタを楽しみながらご覧下さいね(笑)
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2007年11月07日

パリを舞台にした名監督たちによる愛の短編集〜movie from『パリ、ジュテーム』

パリ、ジュテーム プレミアム・エディション
パリ、ジュテーム プレミアム・エディション

 
ガス・ヴァン・サント、ウォルター・サレス、アレクサンダー・ペイン、コーエン兄弟・・・
監督の名前を見ただけでも知る人ぞ知るの名監督が揃ったこの映画では、5分間の短編の中で、それぞれの監督の持ち味がぎゅっと凝縮されています。

 ガス・ヴァン・サント監督作品には透明感溢れる美男2人が登場、コーエン兄弟はスティーヴ・ブシェミを使ってブラックな笑いを見せてくれます。クリストファー・ドイル監督は、本作で唯一のアジアンビューティーを登場させ、ラストのアレクサンダー・ペイン監督は、ある中年女性の手紙のような形でパリという街への愛を語っていきます。

 パリの観光ガイドともなり得るぐらい、様々な街の風景が登場し、それだけでもウットリ。
 若い二人から離婚寸前の熟年夫妻、子どもを亡くして傷心の母親まで、様々な人たちがパリで様々な愛の物語を紡ぎだす、とても贅沢な映画。見終わった後は、映画の中のように、ゆっくりとカフェでお茶したくなるような映画。おうちでパリの街角の余韻に浸れること間違いなしですよ♪
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2007年10月04日

氷ありますよ 〜movie from『めがね』

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南の小さな島の海辺に、毎年春になると訪れるサクラ(もたいまさこ)が開く小さな氷屋さん。
人生で一番おいしいと宿の主人ユージ(光石研)が太鼓判を押すその氷はじっくりと煮込まれたあずきを敷いた上にふわふわの氷がマッターホルンのように積み上げられ、みぞれシロップがたっぷりかけられた見るからに美味しそうな一品。

 島の人々は、サクラの氷を食べに来ては、家でとれた野菜を置いていったり、氷の塊を置いていったり、近所の子どもは折り紙に書いた動物の絵を置いていったり・・・そんな氷屋さんなのです。

 島へ大きな荷物を持って一人旅をしにきたタエコ(小林聡美)は、観光する場所もないのに戸惑いながらも海辺へたどりつきます。

 そんなタエコにサクラが一言
「氷ありますよ。」

 かき氷が苦手なタエコは断り続け、飲み物はないかと尋ねるけれど、そこでみんなが食べているのは氷だけ。

 氷もしかり、宿の人たちのあまりにもマイペースな”たそがれ”ぶりや、変化のない生活が肌に合わないと感じたタエコは宿を替える決意をして、ユージの宿を出て行ったのですが・・・

 映画のサブタイトルでもある
「何が自由か知っている。」

 穏やかな自然とたそがれ名人たちの暮らしの中に、きらりと光る何かを見つけられそうな映画ですよ。
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2007年09月01日

ベン・E・キングの主題歌を聞くと思い出す夏の日の思い出・・・〜movie from『スタンド・バイ・ミー』

スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション
スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション


 この映画を見たことがない人でも、ベン・E・キングの『スタンド・バイ・ミー』を聞くと、「ああ、これか!」と思うのではないでしょうか。

 テーマ曲同様、青春映画のスタンダードともいえる本作では、誰もが経験したことのある子ども時代の夏の日の冒険という普遍的なテーマを4人の少年たちの旅に重ねて語っていきます。

 ちょっとした冒険が思わぬ展開となって、家を恋しく思ったり、逃げ出したくなったり、今まで心に秘めていたことを友達に打ち明けてみたり・・・兄貴分のようなワルに言いがかりをつけられたりなんてことも、きっと過ぎてみれば懐かしい話なのでしょうね。

 子どもながら、精一杯の勇気と冒険心で臨んだ旅は、大人になってもきっと胸の中に残っているはず。そしてそれはどんな人も通ってきた大人になるための第一歩でもあるのでは。

 本作で一躍脚光を浴びることになったリバー・フェニックス。あまりに若くして亡くなってしまったリバーの、どろどろになったTシャツとGパン姿が今でも焼きついています。

 子どもの頃の暑い夏を思い出したくなったら、懐かしさを誘う歌声と共に見てみたくなるオススメ映画ですよ。

『スタンド・バイ・ミー』予告編はコチラ

ベン・E・キングの歌う『スタンド・バイ・ミー』はコチラ


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2007年04月27日

キスして、確かめたいことがあるの・・・〜movie from『スパイダーマン2』

スパイダーマン2-m.jpg

 MJ(キルスティン・ダンスト)に想いを寄せながらも、スパイダーマンとの二重生活を送るためすれ違いばかりのピーター(トビー・マグワイア)。ストレスからスパイダーマンの得意技である糸を出すことも、壁にへばりつくこともできなくなってしまったとき、ピーターはスパイダーマンを廃業することを決意します。

 すれ違いばかりのMJに、これからは君の傍にいられると遅まきながら積極的な態度に出たときにはもうMJは他の男と婚約していて・・・

 もう一度ピーターのことを信じようと告げにMJはピーターとカフェで話をし始めますが、ピーターは再びスパイダーマンとして悪と闘うと心に決めたため、またもやMJとすれ違いそうに・・・

 その時に切り出したMJの言葉が、
「キスして、確かめたいことがあるの。一度でいいから・・・」

 『スパイダーマン1』で窮地をスパイダーマンに助けられたときのキスが忘れられないMJ。彼女がキスで確かめたかったのはピーターがスパイダーマンなのかどうか。

 そして、次の瞬間に想像を絶する状況へと転じていくのです!
まさしく、 『スパイダーマン2』のクライマックスであり、予告編でも度々登場したシーン。
静から動へと一瞬にして映画の流れが変わり、それまでのカフェでの男と女の会話が嘘のように最終対決へと誘われていきます。

 ほんと、ヒーローはツライよ・・・(汗)

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2007年04月21日

音楽の神様はどこにでもいるのです〜movie from 『フランシスコの2人の息子』

フランシスコの2人の息子.jpg

ブラジルといえば思い浮かぶ音楽といえばボサノバですが、この映画はブラジルで国民的人気を誇っているカントリーアコースティックデュオ、ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノの自伝ともいえる作品です。

 田舎の小作農のフランシスコが息子たちをなんとか音楽で成功させてやりたいと最初に与えたのはハーモニカ。
農場で、家の中で暇さえあれば無我夢中で吹いていた雑音がついにメロディーを奏でます。フランシスコが自分の夢をつなぐことができると確信した瞬間。

 次には、なけなしの財産をつぎ込んで長男と次男にアコーディオンとギターを買い与えます。
誰かに教えてもらうお金もなく、弾き方も分からず途方にくれる子どもたち。

 とある村の祭りでアコーディオンを演奏していたプロに頼みこみます。「一度しか言わないからよく聞け!」とアコーディオンでリズムを叩き、ジャバラをその通りに動かすよう指示するアコーディオニスト。楽譜を見て弾くわけでもなく、適当に鍵盤を押えて後はジャバラをジャージャと動かし続けるだけ。それでも叩くスピードがどんどんと速くなり、テンションが上がってくるといつの間にかリズムが生まれ、音楽が生まれていくのです。とてもシンプルなレッスンだけど、私には目から鱗でした(笑)

 習うより慣れろ、自然と音楽は生まれてくる。楽譜なんて読めなくても音楽の神様は誰のところにもきっと平等にいるのだろうと思えました。

 彼らが音楽に取り組んでいく様子を中心に書いてみましたが、とにかく苦しくても葛藤しても支えとなるのは家族、そんな葛藤の末生まれたメロディーがブラジルの人々の心をしっかりと掴んだ様子は感涙ものです。

 関西では大阪のあと神戸でも上映が予定されています。
これは本当にオススメですよ!!!

『フランシスコの2人の息子』公式HPはコチラ

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2007年02月28日

祝アカデミー助演女優賞受賞のジェニファー・ハドソンは必見!〜movie from『ドリームガールズ』

ドリームガールズ:デラックス・エディション(DVD付)
ドリームガールズ:デラックス・エディション(DVD付)


 ダイアナ・ロスとシュープリームズがモデルと言われる黒人女性コーラスグループがスターへの街道を駆け上がるブロードウェイミュージカルの映画化、『ドリームガールズ』

 グラミー賞も獲得する歌姫ビヨンセが主演するとあって、日本でもビヨンセのインタビューなどが多数メディアで掲載されていますが、実際に映画を見て見ると圧倒的な存在感と歌唱力で観るものを圧倒したのはアカデミー助演女優賞を受賞したジェニファー・ハドソン!

 彼女の全身全霊を込めて歌う姿とそのソウルフルな歌声は、見ていて頭が真っ白になり、ただ涙が流れるというぐらいに言葉にできない魅力があります。

 60年代から80年代に至るまでの音楽やファッションの流行の変遷も見ていて楽しいですね。
特に、ビヨンセ扮するディーナがグループのリードボーカルに抜擢されてデビュー、ヒット街道をばく進しているときなどの舞台やコスチュームはため息もの。

 ハリウッドが作ったミュージカル映画の中でも、ここ数年で最高に迫力のある感動的な仕上がりとなっている本作。
R&B好きはもちろんのこと、これはおうちで鑑賞というより、是非劇場でその世界に浸りきってほしい作品ですね。オススメです♪

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2007年02月15日

男はズルいロマンチスト、女は罪なリアリスト・・・ドキッとした人いませんか?(笑)〜movie from『カンバセーションズ』

カンバセーションズ.jpg

 マンハッタンのホテル、ウエディングパーティーに急遽花嫁の介添え役としてロンドンからやってきた女と花嫁の兄の10年ぶりの再会からはじまる物語。

 劇中、ほとんどが二人の会話。しかも画面が2分割され、男と女のそれぞれの表情を真正面から捉えているので、それぞれの言葉をどんな表情で受け止めているのか、言葉にならない空気感もヒシヒシと伝わってきます。

 男はズルいロマンチスト、女は罪なリアリスト

 身に覚えのある人もいまいちピンとこない人も、この映画を見れば納得〜〜〜
『眺めのいい部屋』で人気を博し、今は鬼才ティム・バートン監督の伴侶としても有名なヘレナ・ボナム=カーターが等身大の姿で熱演。男役のアーロン・エッカートもいつまでも少年のようなかわいらしさや無邪気さがあって、とてもチャーミング。

 イタリア出身のカーラ・ブルーニの雰囲気のある曲がムードをより高めてくれる大人のためのビターでリアルなラブストーリー。ちょっといいですよ♪
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2007年02月09日

99.9%の有罪判決率にもめげず、カフェで作戦会議!〜movie from『それでもボクはやってない』

それでもボクはやってない.jpg

痴漢の現行犯として誤認逮捕されてしまった主人公の判決が出るまでを描く周防正行監督の最新作、『それでもボクはやってない』。

 無実を貫くために、検察官や警官たちの「罪をとりあえず認めて示談」という申し出を断って、裁判を闘うことにしたのですが、判決が出るまでに何度も行われる公判の後で必ず”反省会”が行われるのが近くのオープンな雰囲気のカフェ。

 時には同じ痴漢冤罪のため無罪の判決が出ながらも控訴されている経験者であり主人公の支援者の人が、時には主人公の親や友人たちが混じりながら、その日の公判での戦法や今後の闘い方について弁護士たちと話し合いをします。

 このシーン、弁護士の事務所などで行われていればもっと堅苦しい雰囲気がすると思うのですが、カフェで丁寧に役所広司演じる弁護士が公判での答弁や今後の戦略を語っているのはまるで見ている観客にもレクチャーしてくれているよう。

 裁判所のシーンがかなりの部分を占める裁判ムービーといえば難しそうと思ってしまいますが、さすがは周防監督。痴漢冤罪というとてもデリケートで他人事とは思えないようなテーマを丁寧に、冷静に見つめ、エンターテイメントとしても受け入れられる工夫がされています。
その上で、無罪を証明することの難しさという現在の法で裁く限界にメスを入れる実はかなりの骨太ムービー。これは見るべし!ですよ♪
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2007年01月20日

「終わったらカフェまで来て。待っているから・・・」〜movie from『死刑台のエレベーター』

死刑台のエレベーター.jpg

 「もう耐えられないわ・・・」と主役のジャンヌ・モロのアップで恋人の男性と愛を語り合う場面からはじまる『死刑台のエレベーター』。

 「終わったらカフェまで来て。待っているから・・・」と何か重大なことが起こることを匂わせる冒頭部分。

 男は密室での自殺と見せかけて自分の上司であり、女の主人でもある会社の社長を殺し、女の待つカフェへと向かおうとするのだが、犯行の証拠を残していたことを発見、車にキーをかけたままあわてて社に戻り、エレベーターの中で閉じ込められてしまう。

 そんなことも知らずにカフェで待ち続ける女は、男の車が若い女性を乗せて目の前を通り過ぎるのを見て愕然とする。しかしその女性の隣に乗っていたのは彼女の恋人の若い男で、鍵をかけたままだった車を盗みドライブしているところだった・・・

 フランスのヌーヴェル・ヴァーグ映画として代表的な作品である本作は、音楽にマイルス・デイヴィスを起用。殺人が今にも起ころうかという場面で見るものをドキドキさせるような効果的な音楽や、カフェやバーなどのお店の場面で流れるじっとりとしたジャズなど、音楽を聞くだけでも価値のある映画。もちろんモノクロで無駄のない映像やフランスらしいカフェの風景も見逃せません。

 サスペンスの要素も含まれ大人の要素と、若者の刹那的な部分も垣間見える映画ですね。

 
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2007年01月11日

幸せばかりでは何も学べないよ 〜movie from 『リトル・ミス・サンシャイン』

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 個性的で、ちょっとチグハグな家族が7歳のオリーヴの美少女コンテスト会場までのポンコツワゴン車道中でそれぞれの夢がことごとく壊れていく最悪のハプニング連発。でもあまりにも重なりすぎて!?それすらもエネルギーにして当初の目的であり、夢をかなえる可能性をまだ秘めているオリーヴの決勝大会出場に向けて全員が心を一つにしていきます。

 一歩間違えば悲劇のようなハプニングもどこか「人生こんなこともあるさ」と思わせるような雰囲気に仕立てあげているのは本作ならでは。
コミカルかつシニカルに悲劇を喜劇に変える手助けをしているミュージックもかなり聞きごたえアリです♪

 オリーヴの父リチャードが開発した成功論を語るときに常に登場していた「勝ち組」と「負け組」。
7歳の娘にまで「負け組にはなるな」と叩き込んでいた本人が夢破れ、勝ち負けでは測れない充実感を味わうラスト。この旅を通じて一番成長したのはこのリチャードなのかもしれませんね(笑)

 ポンコツ車を動かす様子(壊れてからは手で押しながら、飛び乗る!毎回命がけ・・・爆)が何度見ても笑えるとてもお茶目でじんわりくるファミリーロードムービー、オススメですよ〜続きを読む
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2006年12月24日

3度のクリスマスイブは、いつも違う女性がいた・・・ 〜movie from 『2046』

2046.jpg

 香港映画のイメージを覆し、独自の世界を描きつづけるウォン・カーウァイ監督が60年代を舞台として描いた60年代3部作と言われる中でもキムタクが出演したことで記憶に新しい作品が、今日ご紹介する『2046』。

 トニー・レオン演じる新聞記者のチャウが過ごすクリスマスイブの場面が本作では何度も(何年分も)登場します。

 ナット・キング・コールの「ザ・クリスマス・ソング」などが流れ、当時のクリスマスのしっとりした雰囲気が印象的。
 クリスマスイブといえば好きな人と過ごしたい日であり、その日を何年分も時系列に切り取って見せることで、チャンがどの女性と過ごしても結局彼の下を去ったかつての恋人(マギー・チャン)を忘れられないことを際立たせています。

 恋愛のエッセンスもたっぷり詰まった、大人のクリスマス映画として、何度見ても飽きることのない、音楽も要チェックのオススメ映画ですね♪映画詳細はコチラ
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2006年11月15日

ジブリ音楽と韓国映画のコラボで綴る戦争ファンタジー 〜movie from 『トンマッコルへようこそ』

トンマッコルへようこそ
トンマッコルへようこそ


 夢が溢れ、心がほぐれる理想郷、トンマッコル。
人間が古来から営んでいたこと、過ごしていたゆったりとした時間が流れ、独特の文化が息づくその場所。そして、何よりも人を疑い、銃に怯え、見知らぬ人に白い目を向けるというようなことをしない、とても純粋な心を皆が持っている(敵といえば、作物を荒らす動物ぐらい・・・笑)村。 

 その村の中でも、象徴ともいえる存在がカン・ヘジョン演じる村の少女ヘイル。外はねヘアーですっとんきょうなことを言ってみせたりする不思議少女。彼女が登場するときには必ずジブリ音楽の定番、久石譲のキラキラとしたような音楽が流れ、白い蝶たちがヒラヒラと舞い、羽根のない妖精のような愛らしさを見せています。まさにジブリ映画の実写版!音楽だけ聞いていれば韓国映画とは気付かないぐらい、ファンタスティックな世界が見ている人の心に広がっていきます。

 戦争がテーマではありながら、戦争で傷ついた心を持つ兵士たちをもひとときの人間らしい生活に心癒され、敵味方なく相手と友情で結ばれ笑顔になる瞬間、そして彼らが大義のためではなく、本当に愛する人たちのために闘うと決意したとき起きる美しく切ない奇跡など、戦争映画というくくりを越えた感動のエンターテイメント作品に仕上がっている本作。
笑って泣いて、心が優しくなれる映画ですよ♪


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2006年09月08日

「イカの足が9本しかないってお客さんから苦情が来てるぞ〜」 〜Movie from 『グエムル−漢江の怪物−』

グエムル-漢江の怪物- スタンダード・エディション
グエムル-漢江の怪物- スタンダード・エディション


 韓国の人々が平和の象徴”と愛している大河、漢江(ハンガン)の河原で売店を営むパク・ヒボンと長男のカンドゥ。髪を黄色く染め、店番をしていても寝てばかり。

 河原は売店で買ったビールや食べ物、イカ焼きなどを食べながらくつろぐまさに”憩いの場”

 カップルたちが集まる中で、カンドゥにイカを焼くように頼んだが、どさくさにまぎれて味見をしようと1本ポケットに・・・

 しばらくしてから、「イカの足が9本しかないってお客さんから苦情が来てるぞ〜」

 こんなツッコミをする客も大したものですが(笑)、ダメ息子をフォローするために、おわびのビールを添えて客のところに向かわせるさりげない父親の愛を感じます。

 憩いの場所であった漢江が、突然パニックに見舞われ、愛する家族がさらわれる・・・
最初は怪物によって陥れられたパニック状態でしたが、次第に怪物からウイルスがばらまかれたとの情報で、漢江は閉鎖となり、ウイルスを完全除去するためにアメリカが介入して、化学兵器を使ったウイルス撲滅作戦が行われる・・・

笑いあり、涙あり、すかしあり(笑)のポン・ジュノ監督らしさが光る、ただの怪物映画ではない本作。漢江がそのおだやかな姿を取り戻す日がやってくるのか、是非劇場で確かめてみて下さいね。

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